落葉松・3〜小林秀雄先生からの初めてのお手紙

2017年08月06日

落葉松・1〜小林秀雄先生との小さな思い出 落葉松・2〜小林秀雄先生に届きますように の続きです


小林秀雄先生にお手紙のお返事をいただいたのは、
そのオペラが終わった直後でした。

ですので、この手紙は20年ほど前のものです。

嬉しくて、額に入れて飾りたく、
先生にも「人目につきますがレッスン室においてもいいですか」
とお尋ねしたところ、構いませんよ。と。


私の後輩や生徒たちにも、大切な言葉と思い、

ここに改めて載せたいと思います。


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真貴さん、お便り有りがとう!
心を込めて、一所懸命書いてくれた
気持ちが、しみじみ伝わってくる すてき
なお便りでした。音楽をする人は、
まず、ひたすら人間を愛し、宇宙の
ふしぎにおどろき、命のかけがえのない
ことを思い知り、人の心を豊かに
するために命がけで勉強することです!

ぼくは立派な人間でも、偉い人間でも
ありませんが、人の心のために一所懸命
尽くす信念は一生持ち続けようと思っています。

今回の公演で、皆さんは大変進歩しました。
坂井先生に基礎的な訓練を受けたから、ここまでできたのです。
文化というものは、1人の人に、何人もの人が
いろいろなことを伝えて 広がってゆくものなのです。
「あなたとわたしと花たちと」を愛唱してくれてありがとう!
これから無限に発展していって下さい。又、会いましょう!

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落葉松・1〜小林秀雄先生との小さな思い出

落葉松・2〜小林秀雄先生に届きますように