月の角笛

どうしても書いておきたい、今月末に歌う【月の角笛】のこと。
ただいま、6月10日 午前3時。眠れなくって、久々のブログです。
いよいよ6月28日に迫ったコンサート『風に歌へる —時代を渡る三つの歌声—』。
本日は、その第2部でお届けするメインプログラム、木下牧子先生の抒情小曲集『月の角笛』について、少し、、いや、かなり熱く語らせてくださいっ
現代の日本の声楽界、そして合唱界において、木下牧子先生の作品は圧倒的な人気を誇り、世代を超えて愛され続けています。
その最大の魅力は、何と言っても
「日本語の言葉と音楽が、これ以上ないほどしあわせにくるまれるように溶け合っているところ」
にあると私は感じてます。
日本を代表する詩人たちが紡いだ言葉の持つイントネーションや繊細なリズム。
それが、そのまま美しいメロディへと、
なんだか、ひとめひとめ編まれたレースや、暖かなニットのように感じるんです。
そして、フランス印象派の音楽を思わせるような、透明感と色彩にあふれた洗練されたハーモニー。
時に現れる不協和音すらも、心地よい響きになっている。
聴く人の心の中にある原風景や、日常のささやかな美しさを鮮やかに呼び起こしてくれるきがします。
さらに、歌にそっと寄り添うだけでなく、時には風となり光となって、
歌い手と対等に対話するピアノパートの存在も、木下作品ならではの、おおいなる醍醐味です!
『月の角笛』は、全国の合唱団で歌い継がれている名曲揃いなのですが、
今回は私たち3人の歌手による「ミニマムなアンサンブル」と「ソロ」という形でお届けします。
大人数の合唱がもたらす包み込まれるような響きとはまた違い(これもまた素敵なのです!YouTubeで聴きまくっちゃってます)
一人ひとりの声の輪郭や息遣いがダイレクトに伝わる親密な音楽!
そしてピアニストとのスリリングで密な掛け合いは、この編成だからこそ味わえる面白さだと確信してます!!
今回、私がソロで歌わせていただくのは「しじみ蝶」と「秋」の2曲です。
「しじみ蝶」は、野原をひらひらと、けれど一生懸命に舞う小さな命の煌めきを描いた愛らしい一曲。空気をふわふわふわり っと含むような軽やかなさで、
小さな命を愛おしむような温かい世界観を表現できたらと思っています。
一方の「秋」は、そこから一転して、深く色づく景色や、心の奥の郷愁を誘うような深い情景を描き出します。木下先生特有の、深く、少し切ないハーモニーが存分に味わえる楽曲で、ただ明るいだけではない、大人の女性だからこそ描ける陰影と、重心の低い豊かな響きが求められます。
「動と静」「軽やかさと深み」というこの鮮やかなコントラストを、私の声のグラデーションと古田友哉さんの素晴らしいピアノでどう立ち上げていくか。稽古のたびにワクワクが止まりません!
実は、ソロ曲の選択は自分ではなく、
共演の内田惠美子さんがしてくれました。
それぞれに「歌って欲しい」と選んでくれたのです。
いつも、自分で歌いたい曲を選ぶ、それを聴いていただくのももちろん幸せですが、
信頼する歌手である友人が、わたしに歌って欲しいものを選んでくれた、それを歌えることはとても面白く、幸せです!
その内田さん、そして田島さんと、二重唱・三重唱として、声を重ねてアンサンブルで歌うのがこちらの5曲です。
- ほんとにきれい
- ねこぜんまい
- すずしい日
- 月の角笛
- つらら
3人の声が重なることで生まれる透明感あふれるハーモニーや、それぞれの曲が持つ魅力について語りたいことはまだまだ山ほどあるのですが、、、
すっかりSNSらしからぬ長文になってしまいましたので、このアンサンブルの曲たちについては、また次回の投稿でゆっくりと書かせてください😊
次回の更新も、どうぞお楽しみに♫
▼公演情報
『風に歌へる —時代を渡る三つの歌声—』
日時:6月28日(日) 午後2時開演(午後1時30分開場)
会場:岐阜市文化センター 小劇場
チケット:前売り3,500円(全席自由)
※チケットご入用の際は、出演者へのご連絡、またはチケットぴあ、岐阜市文化センターにてお求めいただけます。