Sunny Side Street 1st Single "愛について"

2018年02月12日

2週間に一度、休みなくボーカルレッスンに通ってきていた生徒が、
3年目のある日「ぼく、クラシックやってみたいです」と言った。
私に気を遣って言ってるのかなと思って
「へー、そうなんだー!」と流してしまった私。

私の前では口数の少ない彼は、その次のレッスンでも"ぼんやり"とそんなことを言うから、
ふうーん、とまたもや流した私(ごめん)。
だって、バンド2、3個掛け持ちしてるし。

でも、結局2、3ヶ月経ったある日、また言うから、
「ごめん、それ本気で言ってるの??」
と訊いたら、「本気です、頑張ります」と言うので曲を渡した。
とっつきやすいように、ヘンデルのオペラ セルセ から、オンブラマイフ。
その3ヶ月後の発表会にも出た。

結局それからまたさらに3年め。
大学を卒業し、社会人になっても、
一度もブランクなく2週間に一度、しっかり通っている。
この半年くらいでぐんと力をつけてテノールらしい声になり、
今は、モーツァルトのオペラ Così fan tutte の フェランドのアリアやっている。
とっても嬉しい、、、のだけど、心配だったのは、

彼の本業というか、仲間やお客さんもいるバンド(相変わらずどれも真剣に掛け持ち)のボーカルとして、
声がどうなるんだろうってこと。
彼にとってそっちの方が、責任ある、ボーカリストとしての役割なのに、
わたし、こんなにガチでクラシック教えてて大丈夫かなって。
ライブでも、弱々しくて、高音も出ないし、音程も全然合ってないし😱どーしよ とおもった事もあったし(ごめんよ🤗)

でもこの前、レコーディングをしたという彼が作詞作曲をした音源を聞いて安心した。
以前よりずっとずっとクリアで、音程も安定していた。
ぜーーーんぜん変わってて、とても良くなってた。
若さ溢れる透明感!不覚にも、ウルっときました。

レコーディングの様子を聞いたら、本人も、
「今までの録音では、一曲に40分はかかってた。それでも修正したりしてた。でも今回は、テスト1回と本番1回でOK出たから10分もかからなかったし、修正もほとんどしなかった。身体の使い方がなんとなくわかってきた」
ととても嬉しそうに話してくれた。

今でも私は、彼にはクラシックしか教えてない。
(というか、去年からボイトレはやめたのです)
難しい難しい、と、言いながらも、確実に上達している。

で、バンドでのボーカリストとしての評価も上がってると思う。

とてもうれしい。

ということで、彼が作詞作曲した楽曲、ショートバージョンになってるので、

どうぞどうぞ、どうぞ聴いてあげてください。
よろしくお願いします!!!!!