高北幸矢 インスタレーション 「落花 未終景]

2019年06月01日


友人のブログで見た一枚の写真に、「これは自分の目で観に行かないといけない」と思い、出かけました。
[高北幸矢 インスタレーション 「落花 未終景](古川美術館 分館 爲三郎記念館)

幸運にも、一対一でゆっくり高北 幸)先生のお話をお聞きすることができました。

黒(暗い)の反対は赤(明るい)。
白ではなく。

と聞いて、ストンと腑に落ちました。

わたしのコンサート&アルバムタイトル、[ひかり射す]は、
よく、希望に溢れたポジティブな言葉として受け入れられることが多いですが、
わたしは、そうは思っていなくて、

この、射す[ひかり]は救いの光ではなく、どこへ行くべきかわからなかった者にとっての、宿命を示す光というか、、、
、、、、、、、、と、やっぱりまだうまく説明できないんですが、、、😆

帰宅してから見た 古川美術館のホームページでこちらの展示の紹介を読みました。

「光と影、陰と陽、美と醜、生と死。それらは互いに照らし合い、補いながら終焉の美しさへと昇華していく。」

ーー補いながら終焉の美しさへと昇華ーー
と読んで、

"そう、その美しさをわたし、コンサートで見せたかったの"と(いまさらながらに、自分の言葉で伝えられないのが、もどかしい。)

さてこの写真は、唯一写真を撮ることが許されている部屋。
この暗い丸は、奈落への穴なのか(椿たちはそこに落ちずに留まっていられているのか?)、椿の花の幹なのか、??
せっかく高北先生ご本人とお話ができたのに、尋ね忘れました。

この一部屋のためだけにでも、一眼レフを持っていけばよかった。
眼で見る以上に写せなかった。次は持って行こう、、、。

7月15日までですので、必ずもう1回、
出来れば後、2回、見に行きたいです。
お話を聞いた自分として、もう一度見てみたい。でも、まずは何も聞かずにただ自分の情感を優先して観ることができたのもよかった。

この展示を見てからというもの、毎晩このパンフレットを開いて、少しずつ高北先生のエッセイを読んでいます。

(後ほどこの投稿を読んでくださった高北先生曰く、
「奈落の穴、が、一番近いですね」と)