大田文化の森ホール

2020年02月10日

2020/02/06 東京都大田区 大田文化の森ホール 終演いたしました。

半年前、このプログラムを組むことには大変な勇気が必要でした。
迷って迷って出した答えに、共演の赤松林太郎さんが
「芥子粒夫人(ポストマニ)をプログラムに掲げることは大変意義のあることだと思う」
と賛同の返信をくれた日のことは忘れられません。

お客様はとても暖かくて、
第一部に歌った、金子みすゞの詩に乗せた1曲1曲が終わるたびに拍手とともに、
なにかお喋り声がふわっと伝わってきて、、、。
ああ、思い思いの感想をお友達と話しててくださるんだなと。

わたしが一番大好きな[わらい]


〜ぱっと花火がはじけるように、 おおきな花がひらくのよ。 もしもなみだがこぼれるように、 こんなわらいがこぼれたら、 どんなに、どんなに、きれいでしょう。〜

これをこの皆様の前で歌えて、ほんとうに幸せでした。

第二部、赤いドレスに着替えてステージに出ると、
「わあ!」と歓声がきこえてきて、
前の方のお客さまがたいそうお喜びくださって
手を大きく叩いて
「きれいよ。きれいよ。」
と口を大きく動かして伝えてくださって。

その後に演奏したのが、赤いドレスの[ポストマニ]
一人オペラのように、いろんな役を一人で演じ分けます。
お客さまがその世界に入り込んでくださらなければ、
ただのお遊戯会に、なってしまうのです。

だからわたしは、この曲を歌う時、
できる限り美しく着飾ります。

曲のために、
衣装とヘアメイクの力を借ります。

ステージに出た瞬間の「わあ!」という歓声は、
わたしにとって"これからこのポストマニという楽曲をわたしが演奏することを受け入れていただける"というお墨付きでもあるのです。

演奏家は、いつも不安と闘っているような気がします。

そしてその不安は、最終的に、お客様のちからによって、解消されるのです。

ほんとうに、こころからありがとうございました。

そして、大田文化の森運営協議会のみなさま、
スタッフとして関わってくれた友人たち、
ありがとうございました。

このコンサートは私の転機となるものになるでしょう。
お客さま、スタッフの皆様、遠くから応援してくださった皆様、
見守ってくださり、ほんとうにありがとうございました。

こちらの写真は全て Who are U?co.澪 さんの作品。

私の公式インスタグラムでは、澪ちゃんが撮ってくれた素敵な写真を 載せてますので
ぜひフォロー頂けたら嬉しいです!

→ https://www.instagram.com/maki_ashikaga_official

∮追記∮

ポストマニの第三部、曲中、お客さまから、
今までに感じたことのない "ザワザワ" を感じました。

あとで友だちからのメールで判明
「ネズミのお母さんが出てきたところ、わらっちゃった!」
そう、そこで、なんかお客さまがザワザワしてたの。

わらってくださってたのね!うれしい!!