LIVE IN COLOR
インスタグラムばかりで、久しぶりのブログ更新です。
ブログだからこそ書けることを記録しておこうと思います。
7月14日、今年1月の沖縄公演以来の、今年最後の自主企画コンサートが終わりました。
そんな今の、私の想いを読んでいただけたらと思います。
この日のことだけではなく、私の、コンサート観 というか、演奏家観になりましょうか。
今回のサロンコンサートで一つ、心の良い区切りというか、
自分にとってのいろんな心のきっかけになりましたので
記録しておきたく思います。
まず、今回のコンサートは、
SNSやチラシの告知のみ、直接お誘いのメールなどすることはほとんどございませんでした。
それでも、夜は満席のご予約、昼も当日券のお求めで結果的にほぼ満席に近いお客様にお越しいただけたのは
本当に大きな自信になりました。
いつか、また大きなホールで、、、と目標を立てている私にとってこんなに心強いことはありません。
当然この5倍のお客様にお越し頂かなければ成立しませんが、それでも、告知のみでというのは、
本当に本当に、私の自信になりました。
(正直なところ、本当に怖いのです)
私の声は、サロンコンサート向きではありません。
ファンの方にも、「大きなホールで聴きたい!」といつもおっしゃっていただけます。
しかし、コロナ禍にお客さまの出足がどれだけ減ろうとも、ホールで演奏してきた私も、
流石に、ホールで自主企画をするというメンタルや資金もこの1年ですり減ってきてしまいました。
だからと言って、「大きなホールで出来ないから、仕方なくサロンで」という【逃げ】の姿勢は私には似合いません!!
自主サロンコンサートや、お仕事でいただくサロンコンサートで、ずっと、
「こういう近い距離だからこそできることは何か」
とずっと考えてまいりました。
確かにどの場所も【クラシック専用大ホール】として作られた場所で、
会場費も莫大なホールのような良い音響は望めません。
でも、どのサロン様も、その代わりにやはり、それぞれの個性で、私たちを助けてくださいます。
そしてお客様も、義理でいらしてる方はいらっしゃいません。
私の音楽や世界観を楽しみたいと、ワクワクしていらしてくださる方ばかりです。
私はその期待以上のことをしたい。
もちろん毎回違うプログラムで、毎回違った趣向を凝らして、お客様をお迎えしてきました。
その中で、私は、お客様と触れ合う、ということの大切さと、何より楽しさを知りました。
クラシックの歌手は、演奏中に喋ったりなど普通は致しません。
それは、決してお高くとまっているわけではありません。
歌唱のための喉の使い方と喋る時の喉の使い方が全く違い、とてもそれはデリケートなものだからです。
もちろんジャンル(私は、おなじコンサートで、日本歌曲からオペラアリアはもちろん、ミュージカル曲やポップスのクラシックアレンジも歌ってしまうので 厳密にはそれぞれかなり)によっても歌い方が違います。
声帯の合わせ方が違ったり、背筋を使うのか腹筋まで使うのか、などなど、正直、とても大変なことです。
でも、私は、せっかくのサロンコンサート、みなさんのお顔を見ながらおしゃべりをして、みなさんに楽しんで頂きたい。
勉強になったなー、とか、感動したー なんてことは当然のこと、
できれば私は、大笑いして帰っていただきたい!!ワクワクしていただきたい!!
人を泣かせることよりも、笑わせること、笑顔にさせることのほうがずっと難しい、
でも、私はそれを見たいんです。
私は、芸術家ではないのかもしれません。
芸術家でない私の部分に眉を顰める方がいらっしゃるのも知っています。
エンターティナーと言えるほど、極められてもいません。
だけど、お越しくださった方々を全員に「きてよかった〜!」と思っていただけるコンサートがしたいと願っています。
その願いが、叶うのか、私はできるのか、出来ているのか、
正直、毎回ずっと不安で、終わってからお客様の顔を見てやっと安心、、、でしたが、
私は先日の 【マリアナジュエリー コラボコンサート ライブインカラー】でそれが確信に変わりました。
私のコンサートは、絶対に楽しいです!
ゲスト出演させていただくコンサートも、全部楽しいです!!!!!!
私の出演するコンサートに来て後悔することは絶対にないと、自信を持ってご案内することができる自分になれました。
そして、ここにいらっしゃるお客様は皆さんファミリーだと、感じました。
お一人でお越しになられている方もまだまだ多いコロナ禍、
それでも、曲を聴いたり手を叩いたり、私のお話で笑ったり頷いたりしてくださっている時間は、一心同体のファミリーです。
そしてまた、この日は都合がつかなかった方や、遠くから応援くださった、今までお越しくださったことのある方々も、
またファミリーだと感じました。
音楽、LIVEは消え物です。終わってしまったら「もう一度聴きたい」「行けばよかった」と言っても時間は戻りません。
でも、心にはしっかりと残ります。
あの時楽しかったね、と、何度も振り返ってもらえるような時間を過ごしていただけるよう、
一つ一つ大切に取り組んできた証が、今ここにあると思います。
あなたはたくさんコンサートしてるから、と言われますが、そのすべて、違うものです。
毎回来てくださる方が今回もまた楽しいと思っていただけますように、、、
それはものすごく気をつけていることでもあります。
また逆に、一度しか来られない遠方の方、お忙しい方にとってもその一回はとても大切な一回です。
「今回は手を抜きました」は絶対に許されないことです。ありえませんが。
私は、120%でいつも臨んでますので、安心してお越しいただける時に、お気軽に足を運んでくださいませ。
これからも、こうしてコツコツと、そして近い距離でのお客様との触れ合いを楽しみつつ、
大きなホールでのコンサートを視野に入れております。
これからも何卒応援の程よろしくお願い申し上げます!絶対に後悔させません。
どうぞ今後とも、安心して、ものすごく楽しみにして、足をおはこびくださいませ!!
そのご期待を糧に、頑張ります!
今回のコンサートでは、まず共演ピアニストの垣内裕子様、私の本当にあれもこれもというレパートリーについてきてくださってありがとうございました。
裕子さんの努力なくしてこの演奏会は成り立ちませんでした。
そして、アーク栄サロンホールのご担当者様、山川様には、
困った時に、イレギュラーな代替案を親身になってお考えくださり、本当に頼りになりありがたく思いました。
業務範疇外のことだったかと思います。本当にありがとうございました。
最後に、マリアナジュエリーを扱う日本代理店のSabra様、
ミハエルネグリンなどイスラエルのジュエリーや化粧品なども扱い、主要デパートで出店している一流企業の皆様が、
一介のファンであるソプラノ歌手のコンサートにこんなにもご尽力くださり
また懸賞のプレゼントも色々とご相談に乗ってくださった上でご提供くださいました。
当日も、東京から直々に信子社長をはじめ、名古屋三越栄店のスタッフのお二人が、
もともと友人とはいえ、ヘアセットから受付から、
何から何まで、楽しんでやってくださったこと、本当にありがとうございました。
規模と、充実感は、簡単に相関するものではないなと思うコンサートでした。
私にとって大きな転機になりました。これからもよろしくお願い申し上げます。
足利真貴